—— fofofofa×Yarmo別注ボイラースーツ、着てみてどうだった?
「コーデュロイが分厚くなくて、中にも着込めるし、上からコートも楽々羽織れて、着やすかったです。ちょうどいい生地感」
—— 普段からつなぎは着ますか?
「好きなんだけど、わたしは身長が153cmと低いので、子供っぽくなりすぎてしまう気がして、そこまで着用頻度は高くないんです。でもこのボイラースーツは、グリーン×ネイビーの色味が落ち着いていて、大人っぽく着られるなと思いました」
—— 今日のコーディネートのポイントを教えてください。
あっこちゃんが作る優しい世界観のイメージと、普段の自分の服のちょっとエッジを利かせたテイストの中間くらいの雰囲気になるといいなと思ってスタイリングを組みました。
—— 袖を腰で結んだコーディネート、かわいかったです!
腰巻きにして、古着のトップスにボトムとして合わせました。楽チンだし、腰巻きにすれば、どんなトップスとも相性がよくなると思います。個人的にも好きなスタイル。
—— ボイラースーツに付け衿を合わせるスタイリングも新鮮!
アイテム自体はスタンダードなので、プラスαできるといいなと思ったんですよね。帽子にしても衿にしても、ボイラースーツのグリーン×ネイビーに赤が合うなと思ったので、小物をアクセントで加えました。
ボイラースーツは総柄なんだけれど、派手すぎず主張しすぎないから、チェックのガウンにも、エプロンにも、キャップにも、なんにでも合うんですよね。無地のような感覚で使いやすいなと思いました。
—— 普段の仕事着って、どんな感じ?
着ていて楽なものばかり。テレビや広告の撮影現場では、常に忙しなく動き回っているので。すぐにハサミやクリップ、携帯などを取り出せるように、ポケットが多い服を選びます。その点このボイラースーツは、大きめのポケットがあるのがすごくうれしかった。あとは古着が多いかな。
—— 古着が好きな理由は?
人とかぶらないところ(笑)。日に焼けたようなシェード感あるものが好きですね。月日を経て、色褪せしているとか破れているとか、その服の歴史を感じると、魅力的だなと思うんです。私服でもスタイリングでも、たくさん使います。
—— 今日うかがった『PITTZZ』の好きなところはどこですか?
カシミヤのニットのようなきれいめなアイテムもあれば、ペインティングされたパンツがあったり、シルクのシャツがあれば、ボロボロのニットがあったり。オールマイティなところですね。いつ行っても欲しい服があります。オーナーさんは前職からの知り合いなんですが、信頼のセレクトです。
—— 知っている人の店や服だと、安心して買えたりしますよね。
それこそこのボイラースーツも、あっこちゃんが作っているから絶対にかわいい、という確信がありました。実際に着てみても、わたしが好きな古着との相性もぴったり。全身を古着だけにしてしまうと、どうしても野暮な雰囲気になってしまうんですが、このボイラースーツを着ると、しっくりまとまる。やっぱりこのボイラースーツ自体にも、きちんとした歴史があるからだと思いますね。
スタイリスト伊賀大介氏に師事後、2008年に独立。 多数のミュージシャン、俳優、グラビア、広告、舞台と多ジャンルの衣装を担当する。アクセサリーブランド『BABY』ディレクターも務める。
渋谷区神宮前2-16-16 Kurosu3 2F / Instagram @pittzz_tokyo
アメリカとヨーロッパ、メンズとレディス、垣根のないのオールミックス。現地に直接出向き、直接ハンドピックで買い付けをおこなう。レギュラーから、古いものだと1800年代のものまで、幅広く古着を取り扱う。
photo & interview : Akiko Kikuchi
text : Shoko Matsumoto